| 題しらず | 読人知らず | |||
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「音に鳴く(泣く)」ということは声に上げて鳴く(泣く)ということ。そこに 「のみ」という強調の副助詞が入っているのは、 "誰かまさると" という強めの言葉を受けてのことであろう。 「音に鳴く/音のみ鳴く」ものをまとめてみると次のようになる。 |
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| "誰かまさると" と言っているので、これらをその対戦相手として見るのも面白いかもしれない。 上記以外にも 581番には清原深養父の「虫のごと 声にたてては なかねども」という歌があり、鳥や虫などに合わせずに 「ねになく(音に泣く)」ということを詠った歌には次のようなものがある。 |
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| 「をりはへ」という言葉を使った歌の一覧は 543番の歌のページを参照。 |
| ( 2001/11/29 ) (改 2004/03/08 ) |
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