| 題しらず | 読人知らず | |||
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この歌は夏歌に分類され、ホトトギスが里で鳴く様子を表しているが、それは同時にホトトギスを男に見立てて怨みごとを言っているようにも見える。 「あまた」つながりで言えば、次の恋歌四のような感じである。 |
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| 古今和歌集の中の四季の歌には恋歌との境がはっきりしないものも多く、例えば恋歌四にある次の歌などは、この歌と同様、題しらず・読人知らずなので、夏歌にあっても不自然ではない。分類の基準は、歌の雰囲気、使われている言葉、前後の歌との関係など様々であろうが、撰者たちがどこに着目して分けているかを考えてみるのも面白いかもしれない。 |
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| "思ふものから" の 「ものから」は 「〜だけれど」という逆接と 「〜だから」という順接のどちらにも使われる。この歌の場合は、「疎む」と 「思ふ」が反対の意味なので逆接と見るのが自然か。 「ものから」という表現は次のような歌で使われている。 |
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| 似たような言葉に 「ものゆゑ」があるが、その一覧については 100番の歌のページを参照。 |
| ( 2001/09/25 ) (改 2004/01/20 ) |
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