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 17首  
   藤原興風 ふじはらのおきかぜ
 
 
   生年   不明    没年   不明
 父   藤原道成    母   ?

−− 年代考 −−
351番の歌が 二条后の五十の賀の時の歌とすれば、それは 
891年(寛平 三)のことなので、少なくともその頃にはそのような席で歌が詠める年齢であったことがわかる。また、909番の歌が、実際の自分の老いを詠ったものであるとするなら、古今和歌集成立時には四十代以上か。没年に関しては不明。
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巻二  0101  咲く花は ちぐさながらに あだなれど 誰かは春を うらみはてたる  春歌下
巻二  0102  春霞 色のちぐさに 見えつるは たなびく山の 花のかげかも  春歌下
巻二  0131  声絶えず 鳴けやうぐひす ひととせに ふたたびとだに 来べき春かは  春歌下
巻四  0178  契りけむ 心ぞつらき 七夕の 年にひとたび あふはあふかは  秋歌上
巻五  0301  白浪に 秋の木の葉の 浮かべるを 海人の流せる 舟かとぞ見る  秋歌下
巻五  0310  み山より 落ちくる水の 色見てぞ 秋はかぎりと 思ひ知りぬる  秋歌下
巻六  0326  浦近く 降りくる雪は 白浪の 末の松山 越すかとぞ見る  冬歌
巻七  0351  いたづらに すぐす月日は 思ほえで 花見てくらす 春ぞ少なき  賀歌
巻十二  0567  君恋ふる 涙の床に 満ちぬれば みをつくしとぞ 我はなりぬる  恋歌二
巻十二  0568  死ぬる命 生きもやすると こころみに 玉の緒ばかり あはむと言はなむ  恋歌二
巻十二  0569  わびぬれば しひて忘れむと 思へども 夢と言ふものぞ 人だのめなる  恋歌二
巻十四  0745  あふまでの 形見とてこそ とどめけめ 涙に浮ぶ 藻屑なりけり  恋歌四
巻十五  0814  うらみても 泣きても言はむ 方ぞなき 鏡に見ゆる 影ならずして  恋歌五
巻十七  0909  誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに  雑歌上
巻十九  1031  春霞 たなびく野辺の 若菜にも なりみてしかな 人もつむやと  雑体
巻十九  1053  何かその 名の立つことの 惜しからむ 知りて惑ふは 我ひとりかは  雑体
巻十九  1064  身は捨てつ 心をだにも はふらさじ つひにはいかが なると知るべく  雑体

   
 900年  昌泰 三  一月 相模掾
 902年  延喜 二  二月 治部少丞
 904年  延喜 四  一月 上野権大掾
 914年  延喜 十四  四月 下総権大掾