| 題しらず | 読人知らず | |||
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| 世の中の人の気持ちというものは、花染めで染めたような、うつろいやすい色だったのだ、という歌。花で染めた物は色があせやすいということから詠まれたもので、素朴な譬えだが静かな調べが感じのよい歌である。 723番の読人知らずの「紅の 初花染めの 色深く」という歌と対極のことを言っているようで、実際には同根であろう。自分は忘れないが人は気持ちが変わってゆく、ということである。 「心を染める/染めない」ということを詠っている他の歌としては、次のようなものがある。 |
| 729 |
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| 「うつろふ」という言葉を使った歌の一覧については 45番の歌のページを、「〜にぞありける」という表現を使った歌の一覧は 204番の歌のページを参照。 「世の中の人の心」というフレーズを使った歌には次のようなものがある。 「人の心」という言葉を使ったすべての歌の一覧については 651番の歌のページを参照。 |
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| ( 2001/11/28 ) (改 2004/03/10 ) |
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