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       題しらず 読人知らず  
1061   
   世の中の  うきたびごとに  身を投げば  深き谷こそ  浅くなりなめ
          
        世の中が辛いと思うたびに身投げをしたなら、いくら深い谷でも浅くなるだろう、という歌。

  それだけ 「憂し」と思うことが多いという表現と見れば、 1057番の「山のかひなく なりぬべらなり」という歌が連想され、あるいは、もうお前の泣き言は聞き飽きた、というニュアンスでとれば、956番の「山にても なほ憂き時は いづち行くらむ」という躬恒の歌が思い出される。

 
( 2001/11/26 )   
(改 2004/02/20 )   
 
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