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       題しらず 読人知らず  
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   そゑにとて  とすればかかり  かくすれば  あな言ひ知らず  あふさきるさに
          
     
  • そゑにとて ・・・ それだからといって (=其の故に)
  • かかり ・・・ このようになり (=かくあり)
  • あふさきるさ ・・・ うまくかみあわない様子
  
それだからといって、ああすればこうなり、こうすればああなる、もうどう言ったらいいのか、まったくうまくかみあわない、という歌らしいが、見慣れない言葉が多い上に内容が漠然としており、何を言いたいのかよくわからない歌である。 "あな言ひ知らず" という言葉通りの歌であるとも言える。 
「あな」という感嘆詞が使われている歌の一覧については 426番の歌のページを参照。

  "あふさきるさ" は 「あふさ/きるさ」という対になった慣用句のようだが、何を指しているのかははっきりしない。 「合ふさ/切るさ」かとも言われている。

 
( 2001/10/23 )   
(改 2004/03/09 )   
 
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