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       題しらず 読人知らず  
940   
   あはれてふ  言の葉ごとに  置く露は  昔を恋ふる  涙なりけり
          
     
  • あはれ ・・・ 心を動かされた時の感嘆詞
  
「あはれ」と言うごとにその 「言の葉」に置く露は、昔を恋しく思う涙なのです、という歌。葉と露のシンプルな譬えを使い、特に目を引くような派手さはないが、調べが優しく、わかりやすい歌である。 「涙なりけり」で終わっている歌を集めてみると次のようになる。このうち、この歌に続く 941番の歌だけがパターンが異なっている。

 
     
306番    秋のかりいほに 置く露は  いなおほせ鳥の 涙なりけり  壬生忠岑
556番    袖にたまらぬ 白玉は  人を見ぬ目の 涙なりけり  安倍清行
940番    言の葉ごとに 置く露は  昔を恋ふる 涙なりけり  読人知らず
941番    うきもつらきも 告げなくに  まづ知るものは 涙なりけり  読人知らず


 
        "あはれてふ" の 「あはれ」という言葉を使った歌の一覧は 939番の歌のページを、「〜てふ」という表現を持った歌の一覧は 36番の歌のページを参照。また、「言の葉」という言葉を使った歌の一覧は 688番の歌のページを参照。

 
( 2001/11/29 )   
(改 2004/03/09 )   
 
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