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       とりもののうた 読人知らず  
1075   
   霜やたび  置けど枯れせぬ  さかき葉の  たち栄ゆべき  神のきねかも
          
     
  • やたび ・・・ 何度も (八度)
  • さかき ・・・ ツバキ科の常緑樹
  • きね ・・・ 神に仕える人 (かんなぎ)
  
霜が何度となく置いても枯れない榊の葉のように、神に仕える者たちは、栄えてゆくでありましょう、という歌。一つ前の歌と同じく、「榊(さかき)」の 「採物」の歌である。 「採物」については 1074番の歌のページを参照。 "かも" は詠嘆の意味を表す終助詞。 「かも」という終助詞を使った歌の一覧については、664番の歌のページを参照。

 
( 2001/12/10 )   
(改 2004/02/22 )   
 
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