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       題しらず 読人知らず  
1047   
   さかしらに  夏は人まね  笹の葉の  さやぐ霜夜を  我がひとり寝る
          
     
  • さかしらに ・・・ 利口そうに (賢しらに)
  • さやぐ ・・・ サヤサヤと音を立てる
  
知ったふうに夏は人を真似ていたために、そのまま何の進展もなく、笹の葉がサヤサヤと音を立てる霜の降る寒い夜を、ただ独りで寝ることです、という歌。

  "夏は人まね" という部分が、何を言っているのかわかりづらい。一般的には、これは 「人真似」で、「夏は暑いので独りで寝る」ということを真似ていた、と解釈されているが、かなり飛躍がある。また、45番の貫之の「いつの人まに うつろひぬらむ」という歌でも使われている 「人間(ひとま:=人が見ていない間)」という言葉から 「人間寝」と見る説もあるが、これも今一つしっくりこない。

  ここでは夏の間は、人並みに恋のゲームに明け暮れていたが、結局それがうまくいかず、独りで冬を過ごすことになった、という歌と見ておきたい。 「ひとり寝」を詠った歌の一覧は 188番の歌のページを参照。

 
( 2001/11/26 )   
(改 2004/02/18 )   
 
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