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       題しらず 読人知らず  
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   いかならむ  巌の中に  住まばかは  世の憂きことの  聞こえこざらむ
          
     
  • いかならむ ・・・ どうだろうか
  • 巌 ・・・ そびえ立つ大きな岩
  
どうなのだろうか、切り立った岩場の山の中に住んだとしたら、はたして世の中の嫌なことは聞こえてこないものだろうか、という歌。

  "住まばかは" は 「住ま+ば+かは」で、「ば」は仮定を表す接続助詞、「かは」は反語を表す連語で、これにより、歌の後半は 「いや、それでもやはり聞こえてくるだろう、世の憂きことからは逃れられないのだ」というニュアンスになる。

 
( 2001/11/15 )   
(改 2004/02/06 )   
 
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