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       題しらず 僧正遍照  
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   我が宿は  道もなきまで  荒れにけり  つれなき人を  待つとせしまに
          
        私の家は道も見えないほどに荒れ果ててしまいました、つれない人を待っている間に、という歌。

  この歌は恋歌だが、紅葉で道が失われるという歌には 288番の読人知らずの「もみぢ葉の 降り隠してし 道と見ながら」という歌などがあり、雪で道が隠されるという歌には 322番の読人知らずの「我が宿は 雪降りしきて 道もなし」という歌などがある。 "待つとせしまに" という結び方は、113番の小野小町の「ながめせしまに」という歌を連想させる。また同じ遍照の歌に 248番の「里は荒れて 人はふりにし 宿なれや」という歌がある。

  「荒れたるもの」を詠った歌の一覧は 237番の歌のページを、 「つれなき人」という言葉を使った歌については 486番の歌のページを参照。

 
( 2001/10/18 )   
(改 2004/01/15 )   
 
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