| 題しらず | 紀貫之 | |||
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| 自分の恋は知らない山道でもないのに、これほどに惑う心がわびしいことだ、という歌。 「恋しくて惑う心がつらい」というこの歌に対し、「恋しくてつらいので心が惑う」といっているものに次の読人知らずの歌がある。 「わびし」という言葉を使った歌の一覧は 8番の歌のページを参照。 |
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| また恋歌一には、恋に悩む心によって、身が惑うという次のような歌もある。 |
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| 「あらなくに」(=〜でもないのに)と 「あらねばや」(=〜ではないのか)とは意味は異なるが、三句目に置かれているつなぎとしてはかたちが似ている。 「あらなくに」という言葉を使った歌の一覧については 186番の歌のページを参照。また、「惑ふ山ぢ」を「惑ふ夢ぢ」に替えると、次のような読人知らずの歌も連想される。 |
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| ( 2001/11/27 ) (改 2004/03/10 ) |
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