| 題しらず | 読人知らず | |||
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"降らなむ" は降るの未然形+「なむ」なので願望を表わしている。 "おしなみ" という言葉が少しわかりづらいが、雪がその重さで薄をたわませているようなイメージか。 似たような「雪よ降れ」という歌としては、333番に読人知らずの「消ぬがうへに またも降りしけ 春霞」という歌がある。 「雨よ降れ」という歌には、829番の小野篁の「泣く涙 雨と降らなむ」の歌や、次の読人知らずの歌のように否定的なニュアンスが感じられるが、雪については、寒くて嫌なものである反面、白くて美しいものというイメージがあるのは現代と変わらないようである。 |
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| また、薄に雪という取り合わせは、薄の穂が白いことにも関係がありそうである。 |
| ( 2001/10/19 ) (改 2003/11/30 ) |
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