古今和歌集の部屋 [音]

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巻一春歌上

0001	年の内に春はきにけりひととせを去年とや言はむ今年とや言はむ	在原元方
	トタタトタト。タトトタトトト、トタトトト。タトトトトタト。トタタタトトタト。
0002	袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つ今日の風やとくらむ	紀貫之
	トタタトト。トタタトトトト。トタタトト。タトトトタトト。トタタトタタト。
0003	春霞立てるやいづこみ吉野の吉野の山に雪は降りつつ	読人知らず
	トタタトト。トタトトトトト。トタタタタ。タトトトトタト。トタトトタタト。
0004	雪の内に春はきにけりうぐひすのこほれる涙今やとくらむ	二条后
	トタタタタト。タトトタトトト、トタトトト。トタタタタトト。タトトトタタト。
0005	梅が枝にきゐるうぐひす春かけて鳴けども今だ雪は降りつつ	読人知らず
	トタタタタ。トタトトタトト、タトトトト。トタトトトトト。トタトトタタト。
0006	春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすの鳴く	素性法師
	タトトトト。トタトトトタト。トタトトト。トタタトトトト。トタトトトトト。
0007	心ざし深く染めてし折りければ消えあへぬ雪の花と見ゆらむ	読人知らず
	トタタタタ。タトトトタタト、トタトトト。トタタタトトトト、トタトトタタト。
0008	春の日の光に当たる我なれどかしらの雪となるぞわびしき	文屋康秀
	タトトトト。トタタトトトト。タトトトト。トタタタトタト。タトトトタタト。
0009	霞立ち木の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける	紀貫之
	トタタタト。タトトトタトト。トタトトト。トタタトトトト。トタトトタタト。
0010	春やとき花やおそきと聞きわかむうぐひすだにも鳴かずもあるかな	藤原言直
	タトトタト。トタトトタタタ、トタタタト。トタトトタトト。トタタトタトトト。
0011	春きぬと人は言へどもうぐひすの鳴かぬかぎりはあらじとぞ思ふ	壬生忠岑
	タトトトト。トタタトタトト、トタトトト。トタタタトトト、トタトタトトタト。
0012	谷風にとくる氷のひまごとにうち出づる浪や春の初花	源当純
	トタトトト。トタトトタタタ、トタタトト。トタタタトトタト、タトトトタタタ。
0013	花の香を風のたよりにたぐへてぞうぐひすさそふしるべにはやる	紀友則
	トタタタタ。トタタタトトト、トタトトト。トタトトトトト。トタタタトトト。
0014	うぐひすの谷よりいづる声なくは春くることを誰か知らまし	大江千里
	トタトトト。トタトトトタト。タトトトト。タトトトトタト。タトトトタタト。
0015	春たてど花も匂はぬ山里はものうかるねにうぐひすぞ鳴く	在原棟梁
	タトトトト。トタトトタタト、トタタタタ。トタタタタタタ、トタトトトトト。
0016	野辺近くいへゐしせればうぐひすの鳴くなる声は朝な朝な聞く	読人知らず
	タトトトト。トタタタタトト。トタトトト。トタトトタトト。トタタタトトトト。
0017	春日野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり	読人知らず
	トタタタタ。タトトトタトト。トタトトト。タトトトタタト、タトトトタタト。
0018	春日野のとぶひの野守いでて見よ今いくかありて若菜つみてむ	読人知らず
	トタタタタ。トタタタタトト。タトトタト。タトタトトトトト、タトトトタタト。
0019	み山には松の雪だに消えなくにみやこは野辺の若菜つみけり	読人知らず
	トタタタト。タトトトタトト、トタタトト。トタタタタトト。タトトトタタト。
0020	梓弓押してはるさめ今日降りぬ明日さへ降らば若菜つみてむ	読人知らず
	トタタトト。トタタタタタタ、タトトタト。トタトトタトト。タトトトタタト。
0021	君がため春の野にいでて若菜つむ我が衣手に雪は降りつつ	仁和帝
	トタタタタ。タトトタトトトト、タトトトト。タトトタタタタ。トタトトタタト。
0022	春日野の若菜つみにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ	紀貫之
	トタタタタ。タトトトタトト、トタタタタ。トタタタタトト。トタタトタタト。
0023	春の着る霞の衣ぬきを薄み山風にこそ乱るべらなれ	在原行平
	タトトトト。トタタタタタタ。トタタタタト。トタトトトタト。トタタタトトト。
0024	ときはなる松の緑も春くれば今ひとしほの色まさりけり	源宗于
	トタタタト。タトトタトトト、タトトトト。トタタタタタタ。トタトタタタト。
0025	我が背子が衣はるさめふるごとに野辺の緑ぞ色まさりける	紀貫之
	タトトトト。トタタタタタタ、タトトトト。タトトタトトト、トタトタタタト。
0026	青柳の糸よりかくる春しもぞ乱れて花のほころびにける	紀貫之
	トタタタタ。タトトタタタト。タトトトト。トタトトトトト。トタタタタタト。
0027	浅緑糸よりかけて白露を珠にもぬける春の柳か	僧正遍照
	トタタトト。タトトタタトト。トタトトト。トタトトトトト。タトトトタタタ。
0028	ももちどりさへづる春はものごとにあらたまれども我ぞふりゆく	読人知らず
	トタタトト。トタタトタトト。トタタトト。トタタタトトト、タトトトタタト。
0029	をちこちのたづきも知らぬ山なかにおぼつかなくも呼子鳥かな	読人知らず
	トタトトト。トタタタタタタ。トタタタタ。トタタタタトト。トタタトトトト。
0030	春くれば雁かへるなり白雲の道ゆきぶりにことやつてまし	凡河内躬恒
	タトトトト。タトタトトトト。トタトトト。トタタタタタタ。トタトトタタト。
0031	春霞立つを見捨ててゆく雁は花なき里に住みやならへる	伊勢
	トタタトト。タトトトタタタ、トタタトト。トタタトトトト。タトトトタタト。
0032	折りつれば袖こそ匂へ梅の花ありとやここにうぐひすの鳴く	読人知らず
	トタタトト。トタタトトタト。トタタタタ。タトトトトトト。トタトトトトト。
0033	色よりも香こそあはれと思ほゆれたが袖ふれし宿の梅ぞも	読人知らず
	トタトトト。トタトタトトト、トタタタト。タトトトトタト。タトトトタタト。
0034	宿近く梅の花植ゑじあぢきなく待つ人の香にあやまたれけり	読人知らず
	タトトトト。トタタタタトタト、トタタタト。タトトトトトト。トタタタタタト。
0035	梅の花立ち寄るばかりありしより人のとがむる香にぞしみぬる	読人知らず
	トタタタタ。トタタタタトト。トタトトト。トタタタタタト、トタトトタタト。
0036	うぐひすの笠にぬふてふ梅の花折りてかざさむ老いかくるやと	東三条左大臣
	トタトトト。タトトタトトト、トタタタタ。タトトトタタト、トタトタトトト。
0037	よそにのみあはれとぞ見し梅の花あかぬ色かは折りてなりけり	素性法師
	タトトトト。タトトトトトト、トタタタタ。トタタトタトト、タトトトタトト。
0038	君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香かをも知る人ぞ知る	紀友則
	トタタトト。タトトトトタト。トタタタタ。トタトトトタト。トタタタトトト。
0039	梅の花匂ふ春べはくらぶ山闇に越ゆれどしるくぞありける	紀貫之
	トタタタタ。トタトトタタト、トタタタタ。トタトトタトト、トタトトトタタト。
0040	月夜にはそれとも見えず梅の花香をたづねてぞ知るべかりける	凡河内躬恒
	トタトトト。トタタトトタト。トタタタタ。トタタタトトト。トタタタタタト。
0041	春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やは隠るる	凡河内躬恒
	タトトトト。トタトトタタト、トタタタタ。トタトトトタト。トタトトタタト。
0042	人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける	紀貫之
	トタタタト。トタタトトトト。トタトトト。トタトトタタタ、トタタタタタト。
0043	春ごとに流るる川を花と見て折られぬ水に袖や濡れなむ	伊勢
	トタタトト。トタタトトトト。トタトトト。トタタトトトト。トタタトタタト。
0044	年をへて花の鏡となる水は散りかかるをや曇ると言ふらむ	伊勢
	トタトトト。トタタタタトト、タトトトト。トタタタトトト。トタトトトタタト。
0045	くるとあくと目かれぬものを梅の花いつの人まにうつろひぬらむ	紀貫之
	トタタトタタ。トタタタタタト。トタタタタ。タトトトタタタ、トタタタタタト。
0046	梅が香を袖にうつしてとどめては春はすぐとも形見ならまし	読人知らず
	トタタタタ。トタタトタトト、トタトトト。タトトタトトト、トタタトタタト。
0047	散ると見てあるべきものを梅の花うたて匂ひの袖にとまれる	素性法師
	トタトトト。トタタトトタト。トタタタタ。トタタタタトト、トタタトタタト。
0048	散りぬとも香をだに残せ梅の花恋しき時の思ひ出にせむ	読人知らず
	トタトトト。トタトトトタト。トタタタタ。トタタトトトト。トタタタタタト。
0049	今年より春知りそむる桜花散ると言ふことはならはざらなむ	紀貫之
	トタタタト。タトトタタタト。トタタトト。トタトトタタトト、トタタタタタト。
0050	山高み人もすさめぬ桜花いたくなわびそ我見はやさむ	読人知らず
	トタタタト。トタタトタタト、トタタトト。タトトトタトト。タトトタタタト。
0051	山桜我が見にくれば春霞峰にもをにも立ち隠しつつ	読人知らず
	トタタトト。タトタトトトト。トタタトト。タトトトタトト。トタタタタタト。
0052	年ふればよはひは老いぬしかはあれど花をし見れば物思ひもなし	前太政大臣
	トタトトト。トタタタタタト。タトトタトト。トタトトタトト。トタタタタタタト。
0053	世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし	在原業平
	トタトトト。タトトトタタタ、トタタトト。タトトトタタト、トタタタタタト。
0054	石ばしる滝なくもがな桜花手折りてもこむ見ぬ人のため	読人知らず
	トタタタト。トタタトトトト。トタタトト。トタトトトトト、タトトトトトト。
0055	見てのみや人にかたらむ桜花手ごとに折りていへづとにせむ	素性法師
	タトトトト。トタタタタタト、トタタトト。トタタタタトト。トタトトトタト。
0056	見渡せば柳桜をこきまぜてみやこぞ春の錦なりける	素性法師
	トタタタト。トタタタタタタ、トタタトト。トタタタタトト。タトトトタタト。
0057	色も香も同じ昔にさくらめど年ふる人ぞあらたまりける	紀友則
	トタトトト。トタタタタタタ、トタタトト。トタタトトタト。トタタタタタト。
0058	誰しかもとめて折りつる春霞立ち隠すらむ山の桜を	紀貫之
	タトトトト。トタタタタタト、トタタトト。トタタタタタト。トタタタタタタ。
0059	桜花さきにけらしなあしひきの山のかひより見ゆる白雲	紀貫之
	トタタトト。トタタタトトト、トタタタタ。トタタタトトト、トタトトタトト。
0060	み吉野の山辺にさける桜花雪かとのみぞあやまたれける	紀友則
	トタタタタ。トタタタタタト。トタタトト。トタトトタトト。トタタタタタト。
0061	桜花春くははれる年だにも人の心にあかれやはせぬ	伊勢
	トタタトト。タトトタタタタ。トタトトト。トタタタタタト、トタタトトタト。
0062	あだなりと名にこそたてれ桜花年にまれなる人も待ちけり	読人知らず
	タトトトト。トタトトトタト。トタタトト。トタトトタタト、トタタトタトト。
0063	今日こずは明日は雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや	在原業平
	タトトトト。トタトトタトト、トタタタト。トタタトタトトト、トタトトタトト。
0064	散りぬれば恋ふれどしるしなきものを今日こそ桜折らば折りてめ	読人知らず
	トタタトト。トタトトトトト。タトトトト。タトトトトトト。トタトトタタト。
0065	折りとらば惜しげにもあるか桜花いざ宿かりて散るまでは見む	読人知らず
	トタタトト。トタトトトタトト。トタタトト。タトトトトトト。トタタトトタト。
0066	桜色に衣は深く染めて着む花の散りなむのちの形見に	紀有朋
	トタタタタタ。トタタタタトト。トタタタト。トタタタタタト、トタタトタタト。
0067	我が宿の花見がてらにくる人は散りなむのちぞ恋しかるべき	凡河内躬恒
	タトトトト。トタタタトトト、タトトトト。トタタトトタト。トタタタタタト。
0068	見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむのちぞ咲かまし	伊勢
	タトトトト。タトトトトトト。トタタトト。トタタタタタト、トタトトタタト。

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