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 4首  
   藤原因香 ふじはらのよるか
 
 
   生年   不明    没年   不明
 父   贈太政大臣 藤原高藤    母   尼敬信

藤原高藤の娘とすると、三条右大臣・藤原定方(873- 932)の異母姉ということになる。「典侍 藤原因香朝臣」と古今和歌集の中で書かれているが、典侍(ないしのすけ)になった時期については不明。

−− 年代考 −−
藤原高藤(838-900)の十代の時の娘とすると、生れは 850年代半ばか。736番の歌は、近院右大臣・源能有(845-897)と贈答歌である。没年に関しては不明だが、364番の歌が 903年(延喜 三)に醍醐天皇の第二皇子である保明親王が生まれた時の歌であるので、少なくともその頃までは存命であったと思われる。
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巻二  0080  たれこめて 春のゆくへも 知らぬ間に 待ちし桜も うつろひにけり  春歌下
巻七  0364  峰高き 春日の山に いづる日は 曇る時なく 照らすべらなり  賀歌
巻十四  0736  たのめこし 言の葉今は かへしてむ 我が身ふるれば 置きどころなし  恋歌四
巻十四  0738  玉ぼこの 道はつねにも 惑はなむ 人をとふとも 我かと思はむ  恋歌四

   
 871年  貞観 十三  一月 従五位下
 879年  元慶 三  十一月 従五位上
 897年  寛平 九  十一月 従四位下