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       題しらず 読人知らず  
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   石間ゆく  水の白浪  立ち返り  かくこそは見め  あかずもあるかな
          
        石の間を行く水の波が繰り返し寄せるように、このように何度も逢おう、きっとそれでも飽きたりはしないだろう、という歌。

   "かくこそは見め" という言い方には、直接相手に語りかけているような感じがある。 "あかずもあるかな" という言葉を使った歌には 359番に「郭公 ここらの年を あかずもあるかな」という友則の歌がある。 「あかず」という言葉を使った歌の一覧は 157番の歌のページを参照。 「立ち返る」という言葉を使っている歌の一覧は 120番の歌のページを参照。

 
( 2001/11/19 )   
(改 2004/02/11 )   
 
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